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 寒地土木研究所 気候変動セミナー(2)を開催しました


  平成24年3月15日(木)、寒地土木研究所講堂において気候変動セミナー(2)を開催し、行政機関や研究教育機関、コンサルタントを始めとする民間企業などから、60名が参加しました。

  このセミナーは、近年の気候変動に伴い、雪氷災害の激甚化や洪水の頻発、融雪の早期化・減少など様々な変化が起こっていることを踏まえ、気候変動に造詣の深い研究者から、研究の現状についてご講演をいただき、今後の工学的な研究や行政に活かしていくため、当研究所の防災気象ユニットが企画したものです。

写真(1)~(4)
写真:北海道大学大学院 山田准教授 写真:北海道大学大学院 佐藤特任助教 写真:北海道大学大学院 山﨑教授 写真:タイ気象局 Kamol氏
左から順に 北海道大学大学院 山田准教授、佐藤特任助教、山﨑教授、タイ気象局 Kamol氏

  講演では、北海道大学大学院工学研究院准教授 山田 朋人(やまだ ともひと)氏から「北海道における気象変動適応研究活動の紹介」と題して、気候に関する不確実性や全球モデルを各地域に適用する手法、RECCA北海道の取り組みとして3種の気候モデルを組み合わせた確率情報付きの予測手法と近未来ビューワの構築の概要についてご紹介いただきました。

  続いて、同大学大学院地球環境科学研究院特任助教 佐藤 友徳(さとう とものり)氏からは、「地球温暖化による雪氷圏の変化と北海道の気候への影響」と題して、北海道の冬期気候に影響を与えるオホーツク海の海氷の影響、疑似温暖化実験による北海道の将来気候予測の結果について述べられました。また、現在開発中の地球温暖化予測ダウンスケーラについてご紹介いただきました。

  また、同院教授 山﨑 孝治(やまざき こうじ)氏からは、「北極の変動と中緯度への影響」と題して、北極振動は北半球の卓越する変動で中高緯度の気候に影響を与えること、近年の北極海の海氷現象と北極域の大気循環の変化が関係していることをご講演頂きました。また、今冬期の日本の低温はラニーニャ現象と北極海の海氷の減少により、シベリア大陸が寒冷化したことに起因していることをご紹介いただきました。

  報告では、タイ気象局 Kamol Promasakha na Sakolnakhon (カモン プロマサカ ナ サコナコン)氏をお招きし、「The Effects of Climate Change on the Great Flood in Thailand 2011(2011年タイ国で発生した大洪水災害と気候変動の影響)」と題して、大洪水の原因となった大雨は、ラニーニャ現象発生時の偏西風波動、熱帯収束帯、熱帯低気圧によるものであること、ダム貯水量の調節について各行政と協議していることをご報告いただきました。

  質疑・意見交換では、山田 朋人 准教授をコーディネーターとし、近年北極域で海氷が減少傾向にあるため、ラニーニャ現象が発生すると日本の冬期はなぜ寒冷になるのか、また地球温暖化予測ダウンスケーラの具体的な利用方法などについて、各氏から詳細なご回答をいただき、活発な討議が行われました。

  多数のご参加をいただきありがとうございました。

写真(5)・(6)
写真:セミナーの様子 写真:質疑・意見交換の様子
セミナーの様子
質疑・意見交換の様子

(寒地土木研究所 防災気象ユニット) 

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