第18回技術者交流フォーラムin留萌を開催しました
第18回技術者交流フォーラムin留萌を開催しました

技術者交流フォーラムは、寒地土木研究所が地域において求められる技術開発に関する情報交換、産学官の技術者の交流及び連携等を図る目的で、平成20年度から北海道各地で開催しています。

第18回目となる今回の技術者交流フォーラムは、「留萌地域における水産資源の創出」をテーマに、平成25年12月6日(金)、留萌市の留萌産業会館で開催され、地元企業、官公庁等から115名の参加がありました。

講演に先立ち、主催者を代表して、寒地土木研究所審議役 池田憲二(いけだ けんじ)から、開会の挨拶と研究所の紹介がありました。

最初に基調講演として、東海大学生物学部海洋生物科学科の櫻井泉(さくらい いずみ)教授から、「留萌地域における水産増養殖と施設整備の可能性について」と題してご講演をいただきました。留萌地域における漁業実態と海域特性では、タコ類やエビ類などの主要5種に続くカレイ類とソイ類の安定的生産が必要であること。増養殖施設整備の可能性では、カレイ類、ソイ類などを対象とした高波浪に耐久性のある増殖施設の整備が効果的であること。カレイ類、ソイ類の増殖に向けた施設整備の方向性などについての提案がありました。

基調講演を行う 櫻井 教授

フォーラムの様子

講演では、北るもい漁業協同組合専務理事の蝦名修(えびな おさむ)氏から、「苫前漁港におけるエコエネルギーを活用した衛生管理対策について」と題して、雪氷エネルギーを活用した漁獲物の鮮度保持について、その効果確認と今後の課題に関する取り組みなどが報告されました。

次に、留萌市地域振興部農林水産課水産林務係長 榎昭博(えのき あきひろ)氏から、「留萌市における養殖試験の現状について」と題して、近年留萌沿岸域(三泊漁港西防波堤内側)で多く見られるようになった天然カキを対象に平成24年から実施した7種類の試験(種の判別、貝毒等検査、食味検査、歩留検査等)とその結果が報告されました。

講演を行う 蝦名 氏

講演を行う 榎 氏

続いて、北海道開発局留萌開発建設部築港課漁港対策官 藤澤誠(ふじさわ まこと)氏から、「留萌開発建設部における漁港整備について」と題して現在北海道開発局で推進している北海道マリンビジョン21の紹介、留萌開発建設部管内における遠別地区及び苫前地区の特定漁港漁場整備事業計画について施設整備の計画の報告をいただきました。

講演の最後に、寒地土木研究所水産土木チーム主任研究員 佐藤仁(さとう じん)から「北海道日本海沿岸の磯焼け地帯における藻場回復の試み」と題して、平成22年に寿都漁港において磯焼け対策整備後10年以上経過した自然調和型構造物を対象として、背後小段の嵩上げを行い、その効果が検証できたとの報告をしました。

講演を行う 藤澤 氏

講演を行う 佐藤 主任研究員

講演後、会場からの質疑応答で、養殖に関連して漁礁性の低い種に対してのアプローチ方法について櫻井教授より回答頂くなど、今後の留萌地域における水産業の可能性について探る、熱気のあるフォーラムとなりました。

最後に、共催者を代表して留萌開発建設部長 許士裕恭(きょし ひろやす)氏から閉会の挨拶として、講師の方に対する感謝と参加者に対するお礼が述べられました。

寒地土木研究所では、今後も研究成果の普及や技術指導等を通じた地域貢献を念頭に皆様と積極的に情報交換や連携等を図って参ります。今回のフォーラムでは多くのご参加をいただきありがとうございました。