研究情報

研究グループの紹介

寒地水圏研究グループ

積雪寒冷地である北海道においても、気候変動に伴う洪水・高潮・高波等の水災害の激甚化や、降雨・融雪パターンの変化が顕著になり、防災・減災、水資源の適切な利用技術の開発等への社会的要請が高まっています。また、近年の北方海域における水産資源の減少や、漁業者の減少・高齢化に対応した新たな技術の開発が求められています。

寒地水圏研究グループの4チームでは、こうした積雪寒冷地域の「水」に関わる今日的課題に焦点を当て、河川流域や沿岸域における人々の安全・安心な暮らしを支える技術、豊かな自然瑣境や水資源・生物資源等の保全と利活用に関する技術、栽培漁業の支援による漁業地域の振興に資する技術の開発などに取り組んでいます。

寒地河川チーム

主な研究テーマ

  • 河川堤防の越水と堤防決壊に対する評価・堤防強化技術に関する研究
  • 急流河川における側方侵食による堤防被災の低減に関する研究
  • 結氷河川の解氷現象の解明と監視技術の開発

破堤部締切予備実験

水環境保全チーム

主な研究テーマ

  • 積雪寒冷地の持続的な河道監視・管理技術に関する研究
  • 気候変動に対する積雪寒冷地域の水資源・水環境リスク予測手法に関する研究
  • 停滞性水域における自然性硫化水素に関する水質障害リスク対処技術の研究

真駒内川に設置された布式魚道と魚カウンター

寒冷沿岸域チーム

主な研究テーマ

  • 北海道沿岸域の海象変化予測に基づく高波・高潮対策に関する研究
  • 積雪寒冷地における津波防災・減災に関する研究

海岸施設における越波

水産土木チーム

主な研究テーマ

  • 持続可能な水産資源増養殖に資する寒冷沿岸域の漁港等施設の活用技術に関する研究
  • 寒冷河口域に位置する漁港等施設の水生生物の生息環境改善技術に関する研究
  • 漁港・港湾における効率的な藻場分布調査手法の開発

餌料培養礁(イメージ図)