角間 恒 主任研究員

土研でのキャリア
2012年土木研究所に入所し、7年間寒地構造チームに在籍し、主に橋梁床版の維持管理に関する研究を行ってきました。
現在は、国土交通省北海道開発局釧路開発建設部に出向し、高規格幹線道路の整備や道路防災対策に係る調査、シーニックバイウェイの推進や「道の駅」の整備に係る調査など、多岐にわたる業務に携わっています。
研究とは違った行政の仕事を体験し、今後の研究を進めるにあたり大変参考になっています。


土研の魅力
現場を身近に感じながら、ニーズに合った研究開発に携わることができる、その中でも、世界でも珍しい積雪寒冷地の土木技術に特化した研究をできるのが寒地土木研究所の魅力です。
実際の橋梁を調査・試験対象とすることも多く、まさに「生きている構造物」から新たな知見を見出したり、研究成果が現場で活用されたときには、大きな達成感を感じます。
北海道開発局職員である今、寒地土研の方々に技術相談をお願いすることがあります。
こうした機会を通じて、寒地土木研究所の取組が道路事業の推進に大きく貢献していることを改めて実感しています。
休日の過ごし方
子供が出来て以降、休日は専ら子供の相手をしていますが、その前までは、ランニングをしたり登山をしたりと、体を動かしてリフレッシュしていました。

ある一日のスケジュール(フレックスタイム制度を活用)
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07:00
出社
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角山実験場にて橋梁部材の劣化状況を調査
フレックスタイム制度を活用し、出勤時間帯の混雑を避けて早めに出社。人気の少ない静かな時間帯にメールチェックや前日までの実験データの整理を済ませます。
上司・同僚などに1日の予定を伝達すると、実際の橋梁から切り出したコンクリート部材の劣化状況を調査するため、車で約30分離れた角山実験場へ移動。
角山実験場に到着し、調査実施者(請負業者)と作業手順を確認すると、写真撮影やデータ計測に自らも参加。作業を終えると土木研究所に戻ります。
早速、撮影・計測したばかりの写真やデータを整理します。角山実験場でコンクリート部材の調査 -
12:00
昼食
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研究所にて実験状況の確認とデータ整理
昼休みが終わると、担当している輪荷重走行試験の様子を確認。終了までに数カ月かかることもある試験ですが、刻々と状況が変わるため、試験中は日々の確認が欠かせません。 また、この日は施設見学者の対応も。たまにある外部の方(外国の方の場合もあります)による見学ですが、研究・試験を行う意義や装置の概要などを説明し理解していただくことも、我々にとって重要な仕事です。 チームに戻ると、まずは上司・同僚と実験経過を共有。その後は、議論を交えながら実験データを分析し、関係機関との打合せ資料に取りまとめます。 翌日に行う作業を整理すると、周りの職員より一足先に退社します。
施設見学者の対応 -
15:45
退社