土研のひと(伊波研究員の場合)
所属
寒地水圏研究グループ
寒地河川チーム

伊波研究員

(2017年採用)

研究テーマ

河川工学の研究に携わっており。「流れと土砂移動の相互作用」や「護床ブロックの安定性」を研究しています。
寒地土研は大規模な水理実験施設を有しており、基礎的な研究をじっくりと取り組むことができます。
同時に,現場(特に北海道開発局)との距離が近いため,社会実装に向けて連携しながら研究を進めることができます。
海外での学会発表も積極的に参加します。研究所の英語研修に参加したり、有志の英会話サークルを運営し、英語力を鍛えています。

砂堆の形成と水位上昇の関係を水理実験から検討します
ポスター発表の様子2019年 ニュージーランドにて

寒地土木研究所の魅力

一番の魅力は土木工学“以外”の視点を得られることだと思います。私の主なテーマである「土砂」を例に出すと、土砂が発生する山地(砂防学)から河川(河川工学)を経由し海(海岸工学)に至るまではもちろん、移動する土砂を利用する田畑(農業土木)、土砂そのものの性質(地質学)まで、寒地土研には多様な研究者が在籍しています。学問領域を超えて交流・議論する風土があるため、私自身とても刺激になります。

また、北海道胆振東部地震では大規模な土砂崩れが発生しました。寒地土研では土砂に関わる研究者同士が分野横断的に連携し、不安定土砂のモニタリングを継続的に行っています。

北海道胆振東部地震(2018年)
自作の浮遊土砂サンプラー

休日の過ごし方

比較的インドア派の私は、休日は家でのんびり本を読んだり映画を見ることが多いです。札幌という場所柄、周囲には、スキーやスノボを楽しむ人も多いです。
年次有給休暇は取りやすい職場です。GWや夏季休暇,年末年始は有給を活用して眺めに休むことが推奨されています。私自身、連続休暇を取得し旅行を楽しんでいます。
自分で自分のスケジュールを管理できるため,メリハリをつけて働くことができます。

ある一日のスケジュール

  • 08:30
    出社
  • 共同研究のオンライン打ち合わせ

    共同研究の進捗を共有するため、大学とオンライン打ち合わせを行いました。今までは数ヶ月に1回程度、飛行機で行き来していましたが、認識に齟齬があったり,1つ1つ課題をじっくり議論できなかったりと不満がありました。
    しかし,web会議が一般化したことで、短時間の打ち合わせを定期的に行うことができ、議論も毎回有意義なものになっています。
    なお寒地土研は、WIFIやノートPC、大型ディスプレイ、オンライン会議ライセンス、打ち合わせルームなど、オンライン打ち合わせの設備が整いつつあります。こういったサポート体制が充実しているのも寒地土研の強みだと思います.

    オンライン打ち合わせの様子
    打ち合わせルームを利用
  • 12:00

    昼食
  • 水理実験

    護床ブロックの安定性に関する水理実験を行いました。
    実験の作業そのものは外部委託し、効果的な実験結果が得られるように連携します。大規模な水理実験を自前の水路を用いて実施できるのは大きな魅力です。
    この日は北海道開発局の技術系職員の方にも実験を見学いただきました。研究成果の社会実装に向けて、実験の概要や試験施工に関して打ち合わせをしました。
    研究が研究だけに留まらず実社会に普及していく過程まで当事者として立ち会えるのは土研ならではと思います。

    日によって残業もありますが、本日は定時に退庁します。

    レーザーを用いた河床面計測
    新型ブロックの模型
    試験施工に向けて前進中です
  • 17:15

    退社