土研のひと(新保研究員の場合)
所属
技術開発調整監付
寒地機械技術チーム【出向中】

新保研究員

(1993年採用)

雪国の暮らしを守る除雪機械の研究・開発

日本の国土の2/3が積雪寒冷地です。
雪国の暮らしを守るために除雪作業は必要不可欠ですが、様々な課題も抱えています。
寒地機械技術チームは、除雪現場が抱えている課題の解決に向けて、除雪機械の開発や除雪作業の効率化に関する研究を行っています。
特に除雪オペレータの高齢化に伴う“担い手不足”が深刻化しており、除雪作業の効率化は喫緊の課題となっています。そこで、ICTやIoT技術、自動運転技術等を取り入れた除雪車運行支援技術の開発を行っています。

磁気マーカを用いた自車位置推定と除雪車ガイダンスシステム

iーSnowの活動に貢献!

国土交通省北海道開発局は、除雪現場の課題解決のために産学官民が連携し、様々な技術開発に取り組むプラットフォーム『i-Snow』を設立しました。

寒地土木研究所も研究機関として参画しています。
寒地機械技術チームが研究開発を行っている除雪車運行援技術は、除雪作業経験の浅いオペレータへの操作支援にも適用できます。
プラットフォームの目的達成のための活動に貢献しています。

吹雪の中でも実験を!

寒地土木研究所が所有する「石狩吹雪実験場」は、札幌市の北方に位置し、北海道内でも吹雪頻度が最も高い地域の一つです。

このため、一般道路では実施困難なフルスケールでの吹雪障害に対する実験が可能であり、実際の除雪車を使用した走行実験が行えるのは、本試験場の醍醐味と言えます。
除雪車走行実験

ある一日のスケジュール

  • 08:30
    出社
  • 現地計測の打ち合わせ
    その日に行う実験や計測作業について、上司や同僚と打合せを行います。
    自分一人で判断するのではなく、皆と協力して研究を進めます。
    何事も準備と報連相が大切です。
    打合せのイメージ
    現地計測の準備
    実験や現地計測は、外部委託する場合もありますが、自分達で行う場合もあります。
    ブラケットを自作したり、取付方法を創意工夫したりと、準備に余念はありません。
    計測機器の取り付け
  • 12:00

    昼食
  • 現地計測
    今回の計測は、車両を走行させながら堆雪により狭くなった道路の有効幅員を計測するものです。
    道路状況に合わせて確実に計測できるよう、繰り返し走行します。
    計測状況
    計測データの整理
    現地計測から戻ったら、早速計測データの確認を行います。
    計測データは、報告書や論文の基礎資料となるため、まとめやすいようにデータ整理を心がけています。
    計測データのとりまとめ
  • 17:15

    退社